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【子宮体がんブログ】1年後に再発、治療の選択と苦悩の振り返り

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【子宮体がんブログ】一年後に再発、治療の選択と苦悩の振り返り life
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こんにちはmaikoです。

2021年8月に寛解し、幸せな毎日を送っていましたが、
約1年後に再発してしまいました。

そのときの状況と、
治療法の選択、
苦悩したことを記録します。

いちがん患者の記録としてお読みいただければ幸いです。

再発の知らせ

寛解後、3ヶ月に1度外来にかかり内診と細胞診を受けていました。

細胞診の結果は、郵送で3週間後くらいに自宅に送られてきました。

その通知を開くときは、いつもドッキドキ。

始めのうちは、毎回異常なしの欄にチェックがついていて安堵していましたが、

2022年9月13日に受けた細胞診の結果で異常ありにチェックがつきました(開封10月11日)。

寛解から約1年後のことでした。

急にものすごい不安にかられ、まず母に電話しました。
紙には「早めに受診をしてください」とあり、翌朝、病院に電話しました。

電話で先生に、「異型細胞がでているから来週来られますか?」と言われ翌週病院に行きました。

診察では細胞診の結果の話と組織診、MRIの予約をしました。

先生曰く組織診の結果を見てみないと分からないけど、
とりあえず子宮内膜掻爬術を受けるようにとのことで、入院の予定も組みました。

再発を感じさせる症状

不正出血はありませんでしたが、水っぽい織物が急にたくさんでることがあって気になっていました。

また力んだあとに、粘液なのかわかりませんが、
白いふわふわしたものが便と混じって出るようになりました。

でも生理自体は順調で気になることはありませんでした。

再発と告知されたとき

組織診の結果を聞きに行った診察で、類内膜癌G1相当という結果を伝えられました。

せめて癌になる前の異型増殖症の状態であればと思いましたが、もう癌でした。

その瞬間、また絶望し不安で不安でいっぱいになりました。

翌週、MRIを撮り幸いにも筋層浸潤はありませんでしたが、
腫瘍は2cmあり、筋層を圧排していました。

それらの結果から、
先生は現時点ではMPA療法を行うことは可能と仰っており、
私もこの時はMPA療法をしようと思っていました。

ただ自分の中で不安ゆえに少し気持ちが焦るようになりました。

類内膜がんはそんなに進行の早い癌ではないと知っていましたが、
病気がどんどん悪くなったらどうしようと怖くなりました。

9月に異常があって、11月には2センチの腫瘍になっているというのが自分的には早いなと感じ、
嫌な予感がしました。

でもMPA療法を始めるには、まず子宮内膜掻爬術を受けなくてはいけず、
予約した入院まで2週間待たなくてはいけませんでした。

生きた心地のしない2週間でした。

2週間後に受けた子宮内膜掻爬術の結果を11月28日に聞きに行き組織診の時と同じ結果でした。

医師から伝えられたこと

11月28日の診察で先生に、
MPA療法を選択するならそれは止めないけど、
妊娠するためにする治療だからという話を強くされました。

私の場合、MPA療法は効果があるけど、完治には至らないということ。

完治に至らないということは治療として積極的には進められないというのが先生の見解でした。

今の状態なら、リンパ節の郭清はしないから生活への支障はそんなにないはずで、

子宮と卵巣、卵管は取るけど、エストロゲンの枯渇はホルモン療法で緩和されるとの説明も受けました。

(ただ5%に卵巣がんの転移がある場合があり、その場合は抗がん剤の治療が追加される。この場合ステージ3となる。)

自分でも勉強していたし、分かっていることでした。

妊孕生のためだけに、生殖器を残したい訳ではない。
生殖器を取りたくない理由は他にもあるんだと思ったけど、言えませんでした。

医師に質問したこと

  • 2度目のMPA療法が効かないことはありますか?

    A.前回効いているので効かないことはないとは思うけど、
    やってみないと確実なことは言えない。効かずに病気が進行することもある。

  • MPA療法をやっても再発しますか?

    A.する可能性が高い。

  • MPA療法がうまくいってもまだ妊娠する状況になかったらどうするのか?

    A.明確な解答はない。治療が上手く行けば早く妊娠して欲しいとのこと。

  • 再再発した場合、病気の進行が早くなったりしますか?

    A.可能性はゼロではない。

  • 子宮内膜を何度も掻爬してなくなりませんか?

    A.内膜は再生しないからどんどん薄くはなっている。

  • 私の場合の術式はなんですか?

    A.単純子宮全摘術+両側付属器切除、リンパは郭清なし。

  • 性行為はできますか?

    A.できる。ただ濡れにくくなる。

  • 膣短くなりますか?

    A.少し切るけど、性行為には問題ない。

2度目のMPA療法は、まだ不確実なことが多いようでした。

子宮体癌の標準治療は手術なんだと感じました。

先生のお言葉

一番響いたのは、「今手術なら治るよ」でした。

それを聞いて、

決められなくて、

翌日の朝までに決断して電話する約束をしました。

この時先生は、手術なら12月28日を私のためにあけといてくれました。

決断できない私に長く寄り添ってくださってありがとうございました。

苦悩したこと

がんが告知され、子宮内膜掻爬術の結果を聞きにいく約1ヶ月悩み続けました。

子どもが産めなくなる

がんは怖い病気、急に死が目の前にやってくる。

それでも、いつかは好きな人の子どもを産んで幸せな家族が欲しい。

そんな未来を捨てたわけではなかったので、

産めるけど産まないのと、

産めない体になるというのは、だいぶ差がありました。

でも絶対に子どもが欲しいのかと聞かれると、はいと即答するタイプではなかった。

子どものいない人生もありじゃんと思う自分もずっといた。

あとは子どもがいないということは、将来一人で死んでいくんだなとも思った。

一人っ子で結婚しなかったら、私老後大丈夫かな?と不安になった。

また仮にMPA療法をして、不倫の彼との間に子どもが欲しいとなったとしても
自然妊娠できるのか?疑問だった。

性生活への不安

子宮、卵巣をとることによって性行為が今まで通りできないのではないか?

この不安が私にとっては一番大きな問題だった。

生死が関わる病気、子どもを産めなくなる、そんなことより性行為が大事なんておかしいと思われるかもしれないが、私はそうだった。


好きな人と性行為したいのにできなくなったらどうしよう。
今まで通りできなくなったら、嫌われないか。

卵巣を摘出するとエストロゲンがなくなってしまうので、
性行為時に濡れにくくなったりや
性欲が湧かないなど色んな不安があった。

好きな人と性行為ができなくなるのだけは嫌だった。

ネットでいろんな経験談を検索した。
でも卵巣がある人とは違うし、
ローションを使うとか体位を工夫するとか、
不安が募ることしか書いてなかった。

でも不安を少し解消してくれた本があったので紹介します。

再発の恐怖

再発も恐怖だった。

再発の絶望感は告知の時よりも破壊力があった。

仮にMPA療法をして成功してもまたその先に絶望があると思うと怖かったし、

その時に取り返しのつかないことになっていたらと想像した。

再再発の時には筋層浸潤してリンパも取らなきゃいけなくなったら、
後遺症のリンパ浮腫でランニングや、旅行で動き回れなくなる可能性もある。

それだけで済めばいいけど抗がん剤の治療や転移があったら、
いのちが危ない。

その不安も大きかった。

想像する未来

MPA療法をして寛解して、不倫の彼との間に自然妊娠をして一人で幸せに育てるという未来は、あまりにも現実離れしていると思った。

MPA療法をして寛解して、すぐに結婚相手見つけて妊娠するという未来も、最初の時に出来なかったし、不倫相手が邪魔して難しそうだった。

手術をして、子どもは産めないけど元の生活に戻って好きな人たちとたくさん遊び行ったり、
彼との時間を変わらず過ごす未来は、現実的だった。
子どもは産めないけど、病気が完治するという安堵を得られる。

色んな未来を想像した。

決断の決め手

自分一人の考えでは決められなかった。

後悔しないために彼にした質問

苦悩の中で私の考えに影響したのは、私の好きな人の言葉でした。

彼は既婚者だから、そもそも色々無理なんだけど、

でももう3年以上そういう仲で私にとっては大事な存在の人です。

私は後悔したくないのでずっと言えずにいた質問を彼にしました。

「MPA療法やって上手くいったら、あなたの子を産みたい。

それはありですか?なしですか?」

こんな質問本当はしたくなかった。

でも仕方なかった。

彼は、「それはできない」って答えた。

「最初は可愛くてわかんないからいいけど、大きくなってわかるようになって子どもになんて説明するの?」

「俺はそれできないよ。」そう言った。

私もずっとずっとそう思っていました。

だからずっと言わなかったことでした。

彼は、「子どもの成長を見たいから離婚はできない」って言いました。

もちろんそうだと思っていたし、そういう人で良かったと強がりじゃなくて私も思いました。

その上で彼は、「私に生きて欲しいから、大きな決断になるけど手術して欲しい。

手術したから嫌いになるとかはあるわけない。maikoのいのちの方が大事なんだよ」と言いました。

賛否両論あると思います。

そもそも不倫ですから、こんな答えが響くのもおかしいと思われるかもしれません。

でも他人の人生、しかも生死の関わる問題に自分の意見をはっきり述べるのってものすごく勇気のいることだと思い、私は素直に受け止めました。

彼の前で大泣きしました。

頑張っても涙が止まらなくて、彼は抱き締めてくれました。

そして彼の「いのちが一番大事」という言葉で、手術を決断することができました。

これからの医療に期待すること

MPA療法は妊孕性を残すための治療法。

よく分かっている。

でも、子どもが欲しくなくたって子宮や卵巣は残したい。

それはおかしいの?子どもを産むだけの生殖器ではないと思う。

再発の可能性が高いのに、

MPA療法が終われば早く妊娠するしかないなんて、残酷だと思う。

MPA療法が終わって妊娠できる状況になるまで、なるだけ再発を予防できるそんな薬があればいいなと思う。

私の医師からはそういった話はなかった。

セカンドオピニオンしたら変わっていたのかな?

まとめ

再発から、検査、治療の選択について振り返りました。

がんなったことを受け入れて、前を向いて生きていく。

そのために下した決断は、本音を言えば今でも後悔はあります。

MPA療法をしていれば、そう思わない日はありません。

でも今手術を終え、一旦体からがんが無くなり、

体が軽くなったような気もします。

性生活への不安も、好きな彼となら相談しながら楽しめると思うようになった。
いつも通りできなくても、新しい形がきっとある。
お互いへの愛情があれば大丈夫な気がしています。

そんな風に思えるのは、大事な人たちがみんな私の味方でいてくれるからだと思います。

がんになるとすごく惨めな気持ちになる。

でも周りの人たちは何も変わらず、私を受け入れてくれている。

それが本当にありがたい。

大切な人たちが、変わらず接してくれるのが何より嬉しかったです。

このへんでまた。

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【子宮体がんブログ】1年半のMPA療法について
1年半にわたるMPA療法についての振り返りの記録です。メンタル、体の変化、仕事のしかた、医療費などを記録しています。

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